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分かっているが実行できない

分かってはいるが実行できない

先日、広島のとある建設会社の役員と
話をした時のことです。

その会社は、広島を中心にマンションの建設を
主に請け負っていて独自の工法による他社との差別化で、
数多くの棟を建設しています。

分かってはいるのだが・・・

しかし、数年前から会社の方針が少し変わったようで
一般顧客向けのビジネスにも取り組みを始めたようです。

いわゆる一戸建て住宅の新築やリフォームです。

ですが、これまで一般顧客向けの経験もなく
ビジネスとしては苦しい状況とのこと。

まず第一に、業界では名が知れてても
一般には知られてないのです。

何をやってる会社なのかもわからいほどの知名度で
営業マンが注文件数を増やそうとしても
一般顧客の反応が良くないのが現状です。

その役員の方は、
マーケティングやプロモーションの必要性を
十分に分かっていて、「やらんといけん」と言ってます。

ブランドを広めることでブランド力をつけ
マーケティングによって見込み客を集客し、
営業が早期のクロージングをする。

といったことを、「これからは必要なんだ」と
考えておられました。

ひとりではできないマーケティング

しかし、ここで問題があったのです。

自分(その役員の方)だけでは難しいということ。
マーケティングやプロモーションを
その役員一人では困難と嘆いてました。

会社として取り組まなければ
意味がないということだったんです。

「大手企業ではないので、
少ない従業員で今の会社が成り立っている。」

「私と他の従業員との考え方に相違がある」
「私が違った意見を出すとついてこない」
ともおっしゃってました。

確かに、ひとりで取り組んでも長続きはしないでしょう。
全社でコツコツやることで成果が出ます。
特に小規模な会社ほど横の連携は必要です。

この会社は、これまで黒字経営で続いています。
なのですが、これから数年後を見たときに
一般顧客を対象にビジネスの拡大を図らなければ
厳しくなると見ているようです。

変革が必要な時に足枷となるのは、
これまでの習慣や慣れ親しんだワークフローです。

人は新しいことにチャレンジしようとすると
拒絶反応を起こします。

要するにリスクを恐れます。
失敗した時のことを考えてしまんですね。

これはどこの企業でもあることですよね。
特に中小零細では、必ずこの問題は出ます。

分かっていても実行できない。
このジレンマは誰もが感じているのではないでしょうか。

今回のブログ記事も
「こんなこと言われなくても分かっているよ」と
感じているでしょう。

でもできてない。これが現実です。

何かを始めようとした時には、
いつも社内の調整に労力が必要です。
経営者と従業員の意志統一を図るということ。

これも言わなくても分かっていることですよね。

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