口コミ広告は最強！？

顧客やクライアントの行動について、手に入る限りの調査データを見ると、ある商品、サービス、店、企業に対して満足感を得た顧客は、「自分が満足した」ということを平均で３人の人に伝えるということが分かっています。

これは、一般に口コミ広告と呼ばれています。
この口コミ広告が、あらゆる広告のなかでもっとも強力な広告方法であることが、現在では広く認識されるようになっています。

それはいったいなぜでしょうか？
ある店について、信頼できる友人が推薦したり意見を述べたりした言葉は、企業やその競争相手が言ったことよりも、ずっとあなたの行動に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

あるビジネスについて顧客が何を言うかが、他の人に大きな影響を与えるのは当然のことと思います。

プラス面で考えると、このような口コミ広告を利用してビジネスをさらに成功させることも可能です。
ちょっとした計算をしてみます。

もし、１人の満足した顧客が３人の顧客をもたらし、そのそれぞれが３人ずつ顧客をもたらし、さらにそのそれぞれが３人ずつ顧客をもたらし、そのそれぞれが３人ずつ顧客をもたらし、そのまたそれぞれが３人ずつ顧客をもたらし、さらにそのそれぞれが３人ずつ顧客をもたらしたとしたら･････何人の顧客が得られると思いますか？

その通りです。最初の一人は含めないとして、７２９人もの顧客を得ることになります。
これは、凄いですね！
口コミ広告はもっとも強力な公告方法と言えるでしょう。

この話には裏があります。
ある調査機関の情報によれば、不満を持った顧客は、平均で１１人にそのことを伝えるといいます。

これはさほど驚く数字ではありません。
悪いニュース、否定的な情報ほど、よいニュースより早く、遠くまで広まります。

大抵の人は、あるビジネスに対し、イライラしたり怒ったり、がっかりした場合、そのことを多くの人に話して気を晴らしたくなるからです。

この否定的・批判的な口コミ広告の威力は強力です。
注意しなければなりません。

なぜなら、否定的な口コミを聞かなければ顧客になっていたはずの人が、その口コミのせいで逃げてしまうからです。
先ほどと同じように数字で考えると、４人の顧客が満足したとしても、そのプラスの効果は、たった１人の不満を抱いた顧客が存在することによって「帳消し」になってしまうのです。

このことから、次のことが言えます。

顧客が電話をかけてきたとき、来店したとき、顧客と取引をしたときにはいつも、あなたは顧客が満足するよう、できる限りのことをしなければならないということ。

これは、何よりも大事なことです。